教員紹介
教授 前川修 MAEKAWA Osamu [Webpage] [KUID]
履歴
1966年生まれ。1995年京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。1999年京都大学文学研究科にて課程博士学位取得。1997年より大阪学院短期大学講師、助教授を経て、2001年神戸大学文学部助教授。
専門分野
美学・芸術学
19世紀以降の視覚文化論、とくに写真/映画論を中心に研究している。ステレオスコープやパノラマ、スライド投影やその運動化など、写真と、写真と結びつくさまざまな視覚装置との関係を考察し、遺影や心霊写真、記念写真や証明写真など、写真のさまざまな用法を検討することで、広く映像によって同定される知覚や記憶の考古学を写真論として展開している。現在の関心は、ヴァナキュラー写真論。
主な著書・論文
- 著書『痕跡の光学――ヴァルター・ベンヤミンの「視覚的無意識」について』(2004/晃洋書房)
- 論文「写真論としての心霊写真論」(『心霊写真は語る』(2004/青弓社)所収)
- 共訳ジル・モラ『写真のキーワード――技術、表現、歴史』(2001/昭和堂)など。