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スキャリー教授講演会「正義への呼びかけとしての美」のお知らせ

2015.10.16

New Steps in Japanese Studies/Part V:
Toward Crossing between Japanese Studies and Public Humanities

Special Lecture by Prof. Elaine Scarry (Harvard Univ.)
Beauty as a Call to Justice: For the Pact of Aliveness
(正義への呼びかけとしての美―生存の盟約のために―)


開催概要

スキャリー教授講演会「正義への呼びかけとしての美」
案内・ポスター
[画像をクリックすると拡大(PDF)]

日時

2015年10月21日(水)午後5時〜7時

会場

神戸大学文学部B棟3階 B331教室

主催

日本文化社会インスティテュート

講師

イレーヌ・スキャリー(ハーヴァード大学教授)

リスポンダント

奥村沙矢香、中真生、大橋完太郎ほか

司会

嘉指信雄
(使用言語:英語)

講演要旨

「美」と「正義」――両者は、通常、全く異なる価値の領域に属すると見なされる。しかし、「美」は、五感に直接訴えかけることにより、私たちを魅了し、立ちすくませ、「溢れるような生への気づき(surfeit of aliveness)によって満たす。そうすることにより、「美」は、個人を自己中心的な関心事から引き離し、自己の外へと、他者へと、そして最終的には、倫理的公正さへと向けて注意を拡げるよう促す。核兵器問題なども視野に収めつつ、パワーポイントも用いながら、「美」と「正義」の関わりについての新たな見方を提示する。

講師プロフィール

1997年よりハーヴァード大学教授(美学・価値一般理論)。専門は文学批評・美学だが、核兵器問題などについても積極的に発言してきている社会派知識人としても知られ、昨春刊行された、Thermonuclear Monarchy: Choosing Between Democracy and Doom(熱核兵器専制君主制―民主主義と滅亡のあいだでの選択)はその集大成となっている。拷問の非人道性を論じたThe Body in Pain(1987)は、日本語訳が来年出版予定。Dreaming by the Book(1999)により、トルーマン・カポーティ文芸批評賞受賞。

問い合わせ先

嘉指 信雄(神戸大学人文学研究科)
E-mail:nkazashi[AT]gmail.com  ※Mailの[AT]は@に変更してください。

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