教員紹介
教授 藤田裕嗣 FUJITA Hirotsugu [Webpage] [KUID]
履歴
- 1957年生
- 1985年奈良大学文学部助手(1988年専任講師)
- 1991年徳島大学総合科学部助教授
- 1996年神戸大学文学部助教授(2003年教授)
専門分野
歴史地理学
江戸時代とそれ以前の中世を専門とし、研究対象は二つに大別されます。一つは古地図で、江戸幕府が各国毎に担当を決めて作成させた国絵図や中世に描かれた荘園絵図などです。一方で、中世に絞って、商品流通も研究しています。商品流通が交錯する場として都市の占める比重が大きい現代に対し、都市自体がマイナーな存在だった中世における都市の意味を問うています。絶対的な中世都市であった京都方面への求心的な流通の一例として、近年では、兵庫に設置されていた北関の関銭徴収史料(1445年)を用いて瀬戸内水運を具体的に考察する研究を進めています。いずれも、歴史地理学の研究可能性を拡げることに貢献できると考えています。
主な著書・論文
- 「瀬戸内海と港町――15世紀中葉に兵庫と結び合わされた港――」『海港都市研究』2、2007年
- 『荘園絵図が語る古代・中世』(山川出版社、2009年)
- ‘The Port of Hyogo and its hinterland described on the pictorial map early in the 17th century’, in“Proceedings of the 14th International Conference of Historical Geographers, Kyoto 2009” 2010.