教員紹介
教授 髙田京比子 TAKADA Keiko [Webpage] [KUID]
履歴
1965年生まれ。1997年京都大学大学院文学研究科西洋史学専攻単位所得退学。 1997年京都大学博士(文学)。京都大学人文科学研究所助手を経て、2000年より神戸大学文学部助教授、2007年同准教授。2018年同教授。
専門分野
中世イタリア史
中世のヴェネツィアを中心に、イタリアの都市コムーネ(中世イタリアで栄えた自治都市、または自治都市政府のこと)の制度的発展を、市民の生活レヴェルから見直す試みを行っている。また、イタリア本土に領土を獲得する以前のヴェネツィアとヴェネト地方の諸都市との交流にも興味を持っている。大学院のゼミでは、広く西洋中世史の最近の研究動向を押さえるとともに、院生のテーマに合わせて史料講読や文献紹介なども適宜取り入れ、各自がそれぞれの研究を発展させられるよう指導している。
主な著書・論文
- “«Commissarii mei Procuratores Sancti Marci». Ricerche sulle competenze dell' ufficio della Procuratia di San Marco(1204-1270)”. Archivio Veneto, V serie, vol.CLXVI, 2006.
- 『イタリア都市社会史入門』(共著、第3章「支配のかたち」担当)、昭和堂、2008年
- 「中世地中海における人の移動―キプロスとクレタの「ヴェネツィア人」」前川和也編著『空間と移動の社会史』、ミネルヴァ書房、2009年、185-213頁。