教員紹介
教授 茶谷直人 CHATANI Naoto [Webpage] [KUID]
履歴
1972年生。2001年神戸大学大学院文化学研究科修了。2001年同博士(学術)。日本学術振興会特別研究員、神戸大学大学院文化学研究科助手などを経て、2007年より神戸大学文学部准教授。
専門分野
ギリシャ哲学・生命倫理学
アリストテレス哲学の実像と意義を見定めるべく、彼の思索におけるキータームの一つである類比概念を手がかりに、目的論的自然観、可能態-現実態論、心身論など種々の問題に取り組んできた。また近年は、様々な喫緊の問題を抱えている現代医療に関し、自律原則に注目しながら、インフォームド・コンセント、安楽死、看護などの諸テーマを考察している。大学院のゼミでは各自の研究対象を踏まえつつテーマを選び、古典テキストを誠実かつ批判的に読み解く能力、および種々の哲学的・倫理的諸問題を柔軟に考察する力の向上をはかる。
主な著書・論文
- 「自然と技術のアナロジー――アリストテレス『自然学』第2巻における有機体目的論展開の一方策」(日本哲学会編『哲学』第51号、2000年)
- 「インフォームド・コンセントにおける〈情報開示〉と〈理解〉の関わりをめぐって―アナロジーの可能性」(日本生命倫理学会編『生命倫理』通巻15号、2004年)
- 「アリストテレスの心身論におけるテクネーアナロジーと機能主義」(関西哲学会編『アルケー』第14号、2006年)