教員紹介
教授 佐藤昇 SATO Noboru [Webpage] [KUID]
履歴
1973年生まれ。2003年東京大学人文社会系研究科博士課程単位取得退学。 2003-06年日本学術振興会特別研究員(PD)。2006年博士号(文学、東京大学)取得。東京女子大学・立正大学非常勤講師、ロンドン大学キングスカレッジ客員研究員、東京大学助教を経て、2012年神戸大学文学部准教授。
専門分野
古代ギリシア史
大きく次の点に関心を持って研究をしている。第1は、紀元前5~4世紀のアテナイ政治社会史である。当時の社会の実情、制度運用の実体から、古典期アテナイに花開いた古代民主政の実相について分析、考察している。第2は、古典期からヘレニズム期にかけての東地中海国際関係史である。中小のポリスが林立し、異民族とも隣接する古代東地中海世界で、いかなる外交文化、制度が生まれ、どのように利用されていたのかに関心がある。第に、神話歴史叙述の問題にも関心を持っている。神話、歴史がどのような政治社会情勢の中で記述され、どのように変容するのかに関心がある。
主な著書・論文
- 『新書 古代オリンピック』(共著、3章-1「走る、闘う」、岩波書店、2004年、108-126 頁)
- 『民主政アテナイの賄賂言説』(山川出版社、2008年)
- ロビン・オズボン『ギリシアの古代:歴史はどのように創られるか』(翻訳、刀水書房、2011年)
- “ ‘Aristocracy’ in Athenian Diplomacy” in N. Fisher and H. van Wees (eds.) Aristocracy, Elites and Social Mobility in Ancient Societies, Swansea, forthcoming 2013.