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教員紹介

准教授 増記隆介 MASUKI Ryusuke  [Webpage] [KUID]

履歴

1974年生。1999年東京大学大学院人文社会系研究科修了、財団法人大和文華館学芸部、文化庁美術学芸課文化財調査官を経て、2013年から神戸大学大学院人文学研究科准教授、2016年 博士(文学)(東京大学)。

専門分野

仏教絵画を中心とする日本東洋美術史
我が国院政期の仏教絵画を主な研究対象として、作品が生み出された仏教思想的・歴史的背景及び絵画を表現する具体的な作画技法の成立と展開について唐宋絵画の動向を視野に入れながら比較研究している。美術館学芸員、文化庁文化財調査官という文化財の展示や修理をめぐる「現場」での仕事に長く従事してきたため、実作品の精緻な観察に基づいて、作品が制作される過程を復元的に考察することを研究の基本としている。さらに文献史料を渉猟することで、各作品を絵画史上に定位することを目指す。講義では個別作品の構造的な把握を重ねることで美術史的な考察を組み立てることを学び、また文献講読を通じて史料から垣間見える歴史と実作品とを結びつける方法を学びたい。

主な著書・論文

  • 『病草紙』(中央公論美術出版、2017年、共著)
  • 『院政期仏画と唐宋絵画』(中央公論美術出版、2016年、単著)
  • 『孔雀明王像』(『日本の美術』508号 至文堂 2008年)
  • 「和装羅刹女像の生成ー宋と日本への二つのヴィジョンー」(『死生学研究』第14号 東京大学大学院人文社会系研究科 2011年10月)
  • 「紙本白描応現観音図についてーその原本の絵画史上の位置ー」(『かがみ』第42号 大東急記念文庫 2012年3月)
  • 「高山寺仏眼仏母像研究序説」(有賀祥隆先生古稀記念論文集『東洋日本美術史と現場』竹林舎 2012年5月)
  • 「永保寺所蔵絹本著色千手観音像についてー『天竺観音』との関わりを中心にー」(『仏教美術史論集』第一巻・様式論 竹林舎 20012年10月)

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