教員紹介
准教授 原口剛 HARAGUCHI Takeshi [Webpage] [KUID]
履歴
- 1976年生
- 2007年3月 大阪市立大学大学院文学研究科博士課程修了・博士(文学)
- 2008年4月~2011年3月 日本学術振興会特別研究員(PD・神戸大学)
- 2012年10月~ 神戸大学大学院人文学研究科准教授
専門分野
社会地理学・都市論
フィールドワーク研究と都市論研究という二つの方法から、現代都市の社会地理を探究しています。フィールドワーク研究では、寄せ場として知られる大阪の釜ヶ崎や港湾の戦後史、野宿者のコミュニティなどをフィールドとする研究活動を重ね、社会・空間的排除のメカニズムの解明や社会運動の動態の記述を目指してきました。また、都市論研究の面では、アンリ・ルフェーブルやデヴィッド・ハーヴェイなどの思想を手がかりとして、ポストフォーディズムやジェントリフィケーションといった現代的事象の把握を試みてきました。これらの視点から、現代都市社会を総合的に捉え、批判的に記述することを目指しています。
主な著書・論文
- 『釜ヶ崎のススメ』(共編著、洛北出版、2011年)
- 「地名をめぐる場所の政治――1970年代と2000年代の「釜ヶ崎」を事例として」(『地理学評論』85-5号、2012年)
- 「労働運動による空間の差異化の過程――1960-70年代の「寄せ場」釜ヶ崎を事例として」(『人文地理』63-4号、2011年)
- 「寄せ場「釜ヶ崎」の生産過程にみる空間の政治―「場所の構築」と「制度的実践」の視点から」(青木秀男編『ホームレス・スタディーズ―排除と包摂のリアリティ』ミネルヴァ書房、2010年)