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教員紹介

講師 有澤知世 ARISAWA Tomoyo  [KUID]

履歴

1990年生まれ。 2017年、大阪大学大学院文学研究科文化表現論専攻博士後期課程修了、博士(文学)学位取得。 同年、日本学術振興会特別研究員(PD)、国文学研究資料館特任助教を経て、2020年より現職。

専門分野

日本近世文学
江戸戯作の第一人者である山東京伝の営為(戯作執筆・考証・煙草入れ店の経営など)を、主な研究対象としている。 具体的には、京伝をはじめ、当時の知識人たちが取り組んだ考証に注目し、それがどのような人的交流のもとで如何なる資料を参照して行われたものであるのかを明らかにすることによって、当時の「知」の蓄積と伝達の様相を考察するとともに、いわゆる「雅」の営為である考証の成果が、「俗」の営為である戯作作品のなかに顕れる現象について分析することで、近世後期の俗文芸の在り方を理解することを目指している。

主な著書・論文

  • 「京伝作品における異国意匠の取材源―京伝の交遊に注目して―」(『近世文藝』104、2017年6月)
  • 「山東京伝の考証と菅原洞斎―『画師姓名冠字類鈔』に見る考証趣味のネットワーク」(『国語国文』86‐11、2017年11月)
  • 「菅原洞斎の古書画展観会」(『上方文藝研究』16、2019年6月)

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