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人文学研究科日本文化社会インスティテュートのキック・オフ・シンポジウムが開催されました。

2014.9.18

井上理事 開会挨拶

去る6月4日(水)、瀧川学術交流会館に於いて、人文学研究科日本文化社会インスティテュートのキック・オフ・シンポジウムが開催されました。本インスティテュートは、日本文化社会に関する教育・研究と日本における人文学の教育・研究を、国際交流を通じて深化、発展させることを目的に、本年4月に設立されました。シンポジウムでは、社会学、哲学、歴史学、言語学を専門とするアメリカ合衆国、イギリス、ドイツ、フィリピン、日本の若手研究者による報告に、神戸大学の教員がディスカッサントとして問題を提起し、積極的に意見の交換がなされました。ディシプリンも出自も違う研究者が登壇することで、日本の文化や社会に対する「問いかけ」の多様性が浮き彫りになるとともに、これらを一つの観点から統合するのではなく、お互いの「問いかけ」の意味を問い、同時に自身の「問いかけ」の意味を再検討することの重要性が確認されました。総括では、このような国際的、学際的なシンポジウムは、必ずしも話がかみ合わない、いわば「出会い損ね」の場であるが、かみ合わないこと自体をどう考えるかが重要であるという指摘もなされました。インスティテュートは、勇気を持って「出会い損ね」を重ねていくことになると思います。今後とも、みなさまのご協力をお願いいたします。

(文責:神戸大学大学院人文学研究科教授 市澤哲)

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