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第6回「インターナショナル・アクティブ・ラーニング in ヒロシマ」が開催されました

2017.11.6

第6回「インターナショナル・アクティブラーニング in Hiroshima」1 広島原爆資料館にて

第6回「インターナショナル・アクティブラーニング in Hiroshima」2 ワークショップ(発表)の様子

第6回「インターナショナル・アクティブラーニング in Hiroshima」3 参加者

 2017年10月27日(土)- 29日(日)、KOJSP及びグローバル人文学プログラムの取り組みとして、第6回「インターナショナル・アクティブラーニング in ヒロシマ」が開催されました。今回の参加者は、オックスフォード大生10名を含む留学生18名(国籍は英国、中国、スロヴァキア、ロシア、ドイツ、オーストリア、フランスの七ヶ国)に加え、日本人学生6名の計24名で、コーディネーターとして、嘉指教授とシギナシ助教が同行しました。
 10月28日早朝、広島平和公園や広島原爆資料館を見学した後、午後3時からは、宿泊先でもある、近くの広島市国際青年会館の研修室に移動し、ワークショップを持ちました。このワークショップは、主に英語を使った国際ワークショップとして、NPO法人・ひろしまジン大学との共催として開催され、現地広島市民も加わってくださり、総参加者数は30名となりました。
 まずイントロダクションとして、このイベントの目的などの説明がされた後、第一部では、平尾順平さん(NPO法人ひろしまジン大学代表理事・テレビコメンテーター)と嘉指教授から提題が行われました。平尾さんは、広島の街全体を大学キャンパスとして見立てたユニークな生涯学習・コミュニティ活動で注目されている「ひろしまジン大学」を創立するまでの経緯・具体的な「授業」内容などについてお話しくださいました。
 続けて、嘉指先生による提題講義:”Nuclear Issues after Fukushima”(フクシマ後に考える核問題)では、今年成立した核兵器禁止条約、北朝鮮をめぐる緊迫した状況、外部被ばくと内部被ばくの違い、アジアから見たヒロシマ、福島在住の詩人・若松丈太郎などが取り上げられました。
 平尾順平さんを全体コーディネーターとした第二部のディスカッション・セッションでは、参加者全員が4つのグループに分かれて、まず自己紹介を行い、そのあと、改修されたばかりの原爆資料館や復興した広島を訪れて感じたこと、北朝鮮状況と国連の核兵器禁止条約、原発問題を含む核問題などをテーマとして、グループディスカッションを行いました。
 最後に、各グループからの報告が行われ、たくさんの意見や考えをシェアすることができました。各自の個人的バックグラウンドや経験にも触れながら報告したグループ、原爆投下によって世界がどのように変わってしまったのか、核兵器のない世界を作るためには何が必要かなどについて報告したグループなど、熱のこもった報告が次から次へと続き、大変印象的で充実した、4時間近くにわたるワークショップとなりました。
 翌日は、世界遺産の宮島、広島城、広島現代美術館などを訪れ、広島の歴史と文化に触れることができました。

(文責:神戸大学大学院人文学研究科助教 シギナシ・ミハエラ、教授 嘉指信雄)

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