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LET 〜文学部への好奇心をアップする情報紙(WEB版)〜
LETは1年に1回発行される神戸大学文学部の情報紙です。
受験生をはじめ、多くの人に神戸大学文学部に興味や関心を持ってもらうことを目的に発行しています。
LETのネーミングは、もちろん Faculty of Letters の "Let…" からですが、それとともに単語 "let" が持つ「自由に…してもらう」という意味から、学生のみなさんに自らの未来を自由に開拓してもらいたいという願いも込められています。
オックスフォード夏季プログラム(短期留学プログラム)について
人文学研究科教授 山本 秀行
本年度も8月28日(木)から9月19日(金)までの22日間の予定で、人文学研究科・文学部の主催により、オックスフォード夏季プログラムを実施いたします。実施二年目に当たる本年度は、学部生・大学院生あわせて17名が参加する予定です。
本プログラムは、平成24年採択の文部科学省「グローバル人材育成推進事業」(タイプB)の神戸大学の「問題発見型リーダーシップ」プログラム(取組部局:文学部・人文学研究科、国際文化学部、発達科学部、法学部、経済学部・経済学研究科、経営学部)の一環として行われるものです。その目的は、深い教養と高度な専門性、グローバルな視野と卓越したコミュニケーション能力を備えた「問題発見型リーダーシップ」を発揮できるグローバル人材を育成することにあります。
ご存知の通り、オックスフォード大学は11世紀に設立され、英語圏において最も古い伝統を持つ大学で、政治家、哲学者、科学者、著作家などイギリスを代表する多くの著名人を輩出し、現在でも世界の大学ランキングのトップレベルに位置する世界屈指の名門校です。本プログラムは、オックスフォードの中心部に位置する伝統あるハートフォード・カレッジのキャンパスにおいて、高度な英語コミュニケーション能力の養成のみならず、人文・社会科学系の内容を中心とした参加学生の専攻に応じたプログラム内容、たとえば、英国の歴史、英国の文化・文学、社会についての様々なトピックに基づいた学習を行う約3週間のプログラムです。本プログラムでは、英語習熟度別に8~10名程度の少人数のグループに分け、月~金曜日の午前・午後に神戸大学生向けにカスタマイズした内容とレベルの密度の濃い授業が行われます。週末にはロンドンなどへの日帰り小旅行が企画されており、英国文化を実際に体験することができます。
プログラム参加期間中、参加学生はハートフォード・カレッジの学生寮に宿泊し、現役オックスフォード大学生のRA(Residential Advisor、生活支援学生)2名(男女各1名)からの学習・生活のサポートを受けることができます。また、授業後や週末にはRAが企画する課外活動(アクティヴィティ)などに参加し、異文化交流を楽しむことができます。
なお、本プログラムは「グローバル人文学プログラム」(グローバル専門科目)の一つです。参加者は、プログラム参加前に神戸大学での「参加者説明会」(6月中旬)・「事前指導」(8月上旬)、および必要に応じた個別指導「フォローアップ指導」を受け、プログラム終了後の「公開成果発表会」(9月下旬)において、現地でのアクティヴ・ラーニング(自発的学習)の成果に基づく英語プレゼンテーションを行います。前述のプログラム全課程を修了した者に対して、グローバル専門科目2単位を付与します。
昨年度の本プログラム参加者19名を対象に行ったアンケート調査では、本プログラムに対する満足度は高く、また相当数の参加者から、本プログラム後に英語力が向上し、英語学習に対する意欲が高まったという回答を得ています。早くも本プログラムの成果は長期留学の促進、そしてグローバル人材の育成推進という形で現われ始めています。昨年度のプログラム後にTOEFL iBTのスコアを大幅にアップさせて、交換留学派遣に選抜された学生や本プログラムで培った英語力や経験を生かせるような就職先を目指す学生も少なくありません。