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LET 〜文学部への好奇心をアップする情報紙(WEB版)〜
LETは1年に1回発行される神戸大学文学部の情報紙です。
受験生をはじめ、多くの人に神戸大学文学部に興味や関心を持ってもらうことを目的に発行しています。
LETのネーミングは、もちろん Faculty of Letters の "Let…" からですが、それとともに単語 "let" が持つ「自由に…してもらう」という意味から、学生のみなさんに自らの未来を自由に開拓してもらいたいという願いも込められています。
「オックスフォード夏季プログラム」に参加して(体験レポート)
文学部英米文学専修四年生 赤藤 しおり
私がこの研修プログラムに参加しようと思ったのは、二年生後期からの一年間、KOJSP(神戸オックスフォード日本学プログラム)においてオックスフォード大学からの留学生のチューターをして、彼らとの交流を通じて留学に関心を持ったからです。また、他のプログラムへの参加ではなくこの研修を選んだのは、普段学生が使っている学生寮に入り、現地の学生と同じ生活が経験できるということが他の研修とは違い、またとない機会だと思ったからです。
オックスフォード大学での授業は午前と午後に分かれており、ペアになってあるトピックに関してトークをしたりエッセーを書いたり、語彙や文法の勉強もしました。スラングを教えていただいたり、ミニゲームを通じて意欲的に英語を話したりする時間が設けられていました。さらに、オックスフォードやイギリスの歴史や文化に関する授業では、建築物や文学作品について教えていただいたりしました。午前中の授業は前半と後半に分かれており、その間の休憩時間には食堂で紅茶やコーヒーとビスケットなどをいただきました。天気の良い日には中庭でお茶をしたり、芝生に寝転んだりして楽しみました。日本ではできない体験だったと思います。
そして放課後にはオックスフォードの街を散策しました。趣のある街並みの素晴らしさに加えて、長らく学問の街として栄えてきたオックスフォードには、美術館、劇場、教会といった、歴史的に価値のある見るべき場所がたくさんあります。それに加えて、パブ、カフェ、スイーツやアイスクリームのショップなど、多くの学生が集う場所に足を運ぶことができたのも楽しい体験でした。その中で、私たちはオックスフォード大学の学生がどういう生活をしているのかを知ることができました。夕食後や週末には、研修中の生活をサポートしてくれるオックスフォード大学生のRA(= Residential Assistant、生活支援員)たちが企画してくれて、カラオケやパーティー、小旅行を楽しみました。生活上のお世話を始め、細やかなサポートをしてくれるRAは滞在中には本当に大きな存在でした。
海外での生活は、たとえ短い期間であっても、語学力が十分でないことから不自由を感じることはありました。しかしこの研修中には、私たちをサポートしてくれる環境がありました。ですので、積極的に英語を話そうという姿勢で過ごすことが、充実した研修期間にするために一番大切だと私は思います。オックスフォードでの研修を経て私は、今度は長期の留学を経験したいと思うようになり、帰国後から勉強を始めました。そしてアメリカのワシントン大学(University of Washington)への交換留学が決まりました。もしこの研修に参加していなければ、そのような結果にはならなかったと思います。私の他にも研修に参加した学生の中でイギリスへの留学が決定した人もいます。こうした経験から、私は、この研修プログラムへの参加が大学生活の過ごし方を決定する上で大きな契機となることは間違いないと思います。