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LET 〜文学部への好奇心をアップする情報紙(WEB版)〜
LETは1年に1回発行される神戸大学文学部の情報紙です。
受験生をはじめ、多くの人に神戸大学文学部に興味や関心を持ってもらうことを目的に発行しています。
LETのネーミングは、もちろん Faculty of Letters の "Let…" からですが、それとともに単語 "let" が持つ「自由に…してもらう」という意味から、学生のみなさんに自らの未来を自由に開拓してもらいたいという願いも込められています。
良くあそび、よく学べ!!~All work and no play makes Jack a dull boy~
人文学研究科准教授 伊藤 隆郎
文学部の国際交流
文学部及び大学院人文学研究科では、オックスフォード大学など協定校からの交換留学生をはじめ数多くの外国人学生も学んでいます。例年は80名前後ですが、今年度は特に多く、20の国・地域出身の94名が在籍しています(2015年5月1日現在)。彼らのうち約4割が神戸大学留学生寮など留学生用の寮に入居しており、残る6割は神戸大学連帯保証制度を利用するなどして大学周辺で部屋を借りているようです。
したがって、留学生同士、また留学生と日本人学生とが接する機会は多く、しかも授業や大学構内だけにとどまらないと考えられます。とはいえ、実際に言葉や慣習の違いを乗り越え、異文化を理解し合うことはなかなか容易ではありません。
そこで文学部では、学生間の交流が盛んになるように、さまざまな活動を行っています。例えば、ほぼ月に1回の頻度でインターナショナルアワーを開催し、留学生たちと日本人学生たちが歓談する場を設けています。また毎年、創立記念日(5月15日)にはバス見学旅行をし、冬には国際的な学術文化交流を目的としたシンポジウムを開くことになっています。
今年の創立記念日には、京都宇治散策と陶芸絵付け体験に出かけました。参加者は教職員を含め総勢49名で、中国からの留学生が大多数を占めていたものの、日本人学生なども混じっており、なかなかの多国籍集団でした。天気予報では雨といっており、おまけに、なにかあるときにはいつも雨が降るという参加者がいたにもかかわらず、好天に恵まれ、気持ちよく出発することができました。
初めに立ち寄った陶芸教室では、湯呑みの絵付けを体験しました。一人一個ずつ湯呑みをもらい、与えられた時間いっぱいを使って、思い思いに絵や漢字を描きました。世界でたった一つの湯呑みを作ろうと、誰もが真剣そのものでした。
次に行った平等院では、まず鳳凰堂をバックに集合写真を撮影し、その後、鳳凰堂内部を見学するグループと博物館を見学するグル―プとに分かれました。
参加者たちは、チケット窓口で、鳳凰堂が10円玉の絵柄になっている理由や鳳凰堂の由来などについて次々と質問をしており、それぞれに関心を持ったようでした。
最後に訪れた黄檗山萬福寺では、1時間半ほどかけて広い境内を散策しました。境内のあちこちで写真を撮ったり、雑談をしたり、絵馬を書いたり、おみくじをひいたり、お土産を買ったりと、さまざまに時間を過ごしていました。
かなりの過密スケジュールではありましたが、個人ではなかなか行きにくい名所を見て回ることができ、皆満足そうでした。また、これを機会に参加者たちの仲も深まったように思われます。