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学会・研究会と刊行物
『愛知』
神戸大学哲学懇話会
神戸大学の哲学関係教員、卒業生、学生等から構成される「神戸大学哲学懇話会」では、会誌『愛知』を1984年以来ほぼ毎年のペースで刊行し、2017年の段階で通刊29号を数えるに至っています。(他大学を含めた)教員や大学院生による論文・研究会ノート・翻訳等査読の上掲載し、新たな哲学の場を形成するべく努めています。
博士課程の学生にとっては、自らの新しい研究成果を提示する貴重な場となっています。
『神戸英米論叢』
神戸英米学会
『神戸英米論叢』は、神戸大学文学部・文学研究科・文化学研究科において主に英米文学・英語学・言語学に関わる教員、院生、学生、卒業生等を中心として組織され運営される神戸英米学会の学会誌として、平成元年に宮崎先生退官記念号と題して、創刊号を発行。以来毎年着実に発行を重ねてきました。そして、創刊以来、6冊の退官記念号を発行しつつ、質の高い論文を掲載しています。
『EBOK』
神戸大学仏語仏文学研究会
1988年、フランス文学専攻の大学院生を中心に創刊された本研究誌は、現在に至るまで編集作業のすべてを院生の責任で行っています。その間、フランス文学の今を常に意識した院生や教員たちによるきわめて刺激的な論文や翻訳などが掲載されてきました。ジャッジ制の導入、論文掲載後の読書会や討論会などのお陰で、論文の質はきわめて高く、この研究誌を足がかりに数多くの研究者が生まれています。KOBEを転倒させた誌名は、凡庸な読みを拒否する心意気のあらわれです。
『国文論叢』
神戸大学文学部国語国文学会
『国文論叢』は神戸大学の文理学部における国語研究・国文学研究そして国語教育の研究成果を公表する学術雑誌として昭和28年6月創刊されたものです。その後文理学部の改組等で一時中断しましたが、昭和57年3月に、改めて神戸大学文学部国文学専攻の雑誌として復刊されました。現在は『国文論叢』は神戸大学文学部国語国文学会を発行母胎として、創刊以来の名称と号数を継承して、現在通巻53号、会員外にも海外を含む約300の大学・研究機関に送付され広く学界に認知されています。
『国文学研究ノート』
神戸大学「研究ノート」の会
『国文学研究ノート』は、昭和47年、卒業生と在学生によって創刊された国文学の雑誌です。発行母胎は神戸大学『研究ノート』の会で、運営・編集はすべて卒業生と学生の会員のみで自主的に行われ、現在通巻57号になっています。
創刊当時は、国文学専門の発表機関は文学部になく、この雑誌が大きな役割を果たしました。神戸大学の学生と卒業生の見識の高さをあらわすもので、この雑誌も広く学界に知られています。
『未名』
中文研究会
1982年創刊。魯迅を中心として北京で結成され、外国文学の翻訳と紹介に注力した文学結社「未名社」に由来して命名されました。1997年には「中国文学に関する学術研究」の実績にたいして財団法人橋本循記念会より「盧北賞」を受賞しています。中国文学および中国語学に関する論文のほか、翻訳、校注、書評などをあつめ、毎年一冊刊行して全国の中文研究会会員に送付しています。
『DA』
神戸大学ドイツ文学会
平成3年に当時の大学院生たちが中心となって創刊したドイツ文学論集です。一時期休刊していましたが、平成22年以来、ふたたび活気をとりもどし、神戸大学のドイツ文学関係者(人文学研究科と国際文化学研究科の教員および大学院生と修了生)が主な会員となって、1~2年に1冊のペースで刊行しています。近年は特に人文学研究科で学ぶ若手研究者たち、大学院生たちの研究成果を論文としてまとめて公表しています。
『美学芸術学論集』
神戸大学文学部芸術学研究室
本論集は、従来刊行していた『芸術学芸術史論集』に代わって、新体制となった芸術学研究室の構成員(教員及び院生)の研究成果を発信することを目的に、平成17年に創刊されました。今日、メディアの進歩や情報化の拡大とともに、芸術そのものも大きく変化し続けています。こうした芸術文化の変化と不変なものとを見すえつつ新しい「美学」「芸術学」を創建する場として、学外の研究者の協力もえながら、充実した論集をめざしています。
『神戸言語学論叢(Kobe Papers in Linguistics)』
神戸大学文学部言語学研究室
平成8年4月に学部の言語学専攻課程が設立された(英米文学専攻から独立した)のを機に、言語学研究室関係者(教員及び修了院生)の最新の研究成果を報告する趣旨で創刊されました。平成10年(1998年)に創刊号が刊行され、平成30年に第11号が刊行されています。
他のルートによる正式な出版が決まっている論文のより迅速な回覧と、まだ改稿の余地のあるワーキング・ペーパーによる研究成果の公表を目標としています。
『社会学雑誌』
神戸大学社会学研究会
本誌は、かつて存在した『ソシエテ』誌を発展的に継承して1984年に創刊されました。「神戸大学社会学研究会」という学会組織を母体として、毎年発行されています。投稿論文の掲載はもとより、毎号で特集を企画して学術的社会的な要請に応えていること、海外における社会学の動向に注目していることなどが特徴です。編集にあたっては、学術研究と社会の結びつきを重視する立場を取っています。このように、本誌は社会学分野においてユニークな存在であり、同時に内容的にも充実しています。このため、学会等で高く評価されています。
『神戸大学史学年報』
神戸大学史学研究会
『神戸大学史学年報』は、日本史・東洋史・西洋史共同の歴史関係の雑誌です。1980年に文化学研究科が設置されてから、大学院生たちが音頭をとって、86年に雑誌創刊を実現させました。それ以来、神戸大学に学ぶ若手の歴史研究者を中心にしながら、院生が立案するシンポジウムには学外からも研究者を招聘するなど、学内外の研究交流の場として活用されています。
『美術史論集』
神戸大学美術史研究会
小林太市郎に始まり、山根有三、毛利久、池上忠治らに至る五十年におよぶ美術史学研究室の歴史は、学問の深化と人材の広がりをもたらしました。各地の同窓先学諸氏の今日に至る足跡をたどる時、そこに自ずから神戸大学美術史学の独自性と確乎たる個性が見えてきます。
『美術史論集』は神戸大学美術史研究会の研究誌であり、美術史研究室の教員、院生、学生が中心となって編集していますが、今まさに活躍中の先輩諸氏をはじめ、学外の先達にも参加を賜り、美術史学研究をリードする先端的な交流の場となっています。本誌は学閥、学風を越えた新風を喚起することを目指しています。