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ワークショップ「歴史的典籍NW事業を振り返って」
3月9日(水)、神戸大学附属図書館主催で、神戸大学と国文学研究資料館との協働事業として近年進められてきた歴史的典籍ネットワーク事業(神戸大学所蔵資料のデジタルアーカイブ化)に関する報告会がオンライン開催されました。
まず、神戸大学附属図書館の日吉氏(社会科学系図書館情報サービス係)、花﨑氏(電子図書館担当)より、国文研歴史的典籍ネットワーク事業への神戸大学の参加(国文研新日本古典籍総合データベースへの所蔵資料電子データの登録)に関して概要報告がなされました。2016年に開始され、2023年度まで予定されている同事業では、神戸大学が所蔵する歴史的典籍の電子化およびその公開作業が進められています。報告では、これまでの作業点数や、住田文庫、山口誓子文庫、郷土資料、太平記写本など主な所蔵文庫・文献の紹介がなされ、また電子化資料の検索・閲覧・利用方法や、図書館展示などへの電子化データの利用事例などが説明されました。
その後、国文学を専門とする教員などの参加者から、神戸大学の所蔵する歴史的典籍の来歴や、デジタルアーカイブの性格、利用形式などについて、活発に質問がなされました。図書館側はこれに応答するとともに、現状の課題として、より活発なアーカイブ利用を促進するための資料情報の提示の仕方や、未把握の学内資料の電子化などに言及しました。
歴史的典籍NW事業の成果が含まれる神戸大学附属図書館デジタルアーカイブ(「住田文庫」、「日本の古典籍」など)はこちらからアクセスできます。