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公開研究会「『カリブ海序説』の衝撃:エドゥアール・グリッサンの思想と詩学をめぐって」報告
2025年4月26日、「文化交渉学」創出にむけた研究ユニット及び文学部フランス文学専修による主催のもと、神戸大学人文学研究科において公開研究会「『カリブ海序説』の衝撃:エドゥアール・グリッサンの思想と詩学をめぐって」を開催いたしました。
本研究会は、フランス語圏カリブ海地域を代表する作家グリッサンの大著『カリブ海序説』翻訳刊行を期に、あらためてこの巨大な作家・思想家を考えることを目的として企画されたものです。当日は中村隆之先生(早稲田大学)、星埜守之先生(東京大学)、塚本昌則先生(日仏会館)の三名の訳者による講演の後、大辻都先生(京都芸術大学)と廣田郷士本研究科講師の二名のコメンテーターによる発表を行い、佐々木祐同准教授の司会のもと議論を進行しました。精神分析、歴史、叙事詩、現代芸術、風景といった、多様な主題とアプローチが繰り広げられ、一元化と体系化を拒むグリッサンの思想と詩学を論じ合いました。
対面のみの開催でしたが、学内外から30名余りの参加者が集い、盛況な議論を交わしました。