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国際交流・留学について

グローバル化の時代といわれる今日、神戸大学文学部でもさまざまなレベルで国際交流が行われています。多彩な外国語・外国文学の講義はもちろん、最近では外国からの留学生の受け入れ、学生の外国大学への留学、外国の大学との学術交流協定などに、特に力を入れています。

多彩な外国語・外国文学教育

現在文学部では、英米文学・ドイツ文学・フランス文学・中国文学・日本社会文化論で外国人の教員が講義や演習を担当していますが、そのほかにも韓国語・中国語・ドイツ語・フランス語・イタリア語・西洋古典語(古代ギリシャ語とラテン語)の語学教育が行われています。また、アラビア語・ペルシャ語を用いた授業もあります。

留学生受け入れと交流の状況

文学部への留学生は、大学院生あるいは大学院への入学をめざす研究生、また、オックスフォード大学をはじめとする協定校からの交換留学生が大半です。現在、16カ国・102名の留学生が文学部と大学院人文学研究科で学んでいます(令和3年5月1日 現在)。
さまざまな国の留学生と触れ合い異文化を理解し合うことができる教育環境は、グローバルな視野をもって研究を進める上で欠かせないものです。そうした観点から、文学部では、授業における日本人学生と留学生との議論はもちろん、留学生と日本人学生との交流が深まるように、さまざまな活動を行っています。例えば、毎月1回のインターナショナル・アワーを実施し、春には留学生と日本人学生合同の日本文化見学旅行を、冬には国際的な学術文化交流を目的としたシンポジウムと交流会を開いています。

文学部からの留学と外国の姉妹校

文学部の学生は、在籍したまま下記の協定校に留学することができます。

部局間協定

国名または地域名 大学名
大韓民国 韓国外国語大学校 日本語大学
中華人民共和国 鄭州大学美術系
浙江大学人文学院、
伝媒と国際文化学院
香港大学文学院
東北大学外国語学院
ドイツ ハンブルク大学人文科学部
アジア・アフリカ研究所
ポーランド ヤゲウォ大学哲学部
ルーマニア 「ディミトリエ・カンテミル」
キリスト教大学外国語学部
オーストリア インスブルック大学社会・政治学部
クロアチア プーラ大学人文学部
セルビア ベオグラード大学

※他にも協定校があります。
(大学間協定校等)

留学体験

ジュリア・フォラン(KOJSP第8期生)
私は9年前に日本に興味をもったときに、“勉強で頑張ったら、いつか大学で日本語を専攻して、コースの一部として日本で留学することができます。”と言われました。そして、このKOJSPプログラムに参加することで、私の夢が叶いました。 KOJSPプログラムでは日本語の授業が毎朝あり、他の文学部の授業も取ることができます。このように、私は日本史や中国語の言語学のような自分に興味がある授業を日本語で勉強することができました。授業の内容だけではなく、オックスフォードととても違う環境で勉強するのはとても面白くて、私が日本を理解する上でとても貴重な経験だと思います。
そして、勉強している日本語を使う機会は授業に限らず、日本人の友達もできました。私は政治や国際関係に興味があるので、私と同じように社会問題に関心がある神大の日本人学生たちに会って、彼らとよく色々な論議に参加できることは、とても喜ばしいことです。そして、論議によりよく参加できるようになることは、授業の成績以外のとても大事な勉強のモチヴェーションになってきました。
日本に来ることができる前に、日本の文化や生活についての本を読むことでたくさん時間を過ごしました。コンビニで買える冷たいお茶やおにぎりとか、季節とともに変わる景色の様子とか、このようなとても普通なことでも自分の目で見られるのは本当に楽しいです。また、興味があるテーマについて日本語で書いた本も、簡単に手に入るのは幸せなことです。今新型コロナウイルスのため、日常生活は大きく変わりましたが、また普通のように出かけられる日がくるまで、オンラインレッスンで頑張ったり、前に買った本を読んで勉強したりするつもりです。
 私の神戸大学での留学は、いつまでも心に残る素晴らしい経験です。神戸大学に対して、そして日本に対しても本当にありがたい気持ちです。

畠田 美宙(ドイツ文学)
私は、2019年9月から半年間、ドイツのトリーア大学に交換留学生として留学しました。トリーアでは最初に1か月にわたるオリエンテーション期間があり、ドイツ語のコースと諸手続きを留学生全体で行います。学期中は、ドイツ語やドイツ文学の授業を中心に受講していました。バス遠足や言語交換など、留学生のためのイベントも充実しています。
留学中は、日本学科の生徒と言語交換を行ったり、自分の研究テーマについて専門の先生に尋ねたり、図書館で資料を読んだりしていました。ドイツ文学を専門にしていますが、実際に本場ドイツの大学で勉強して、入ってくる情報の違いを身に染みて感じました。授業ではヨーロッパ史など幅広い知識が当たり前のように話題になり、また図書館の文献も日本とは比べ物にならないほど多く、もちろんすべての知識はドイツ語で入ってきます。その一方で、神戸大学で先生が仰っていたのと同じことが現地でも取り扱われていると、遠く離れた国の文学について日本で当たり前に学べることの素晴らしさも感じました。
留学の目的は人それぞれだと思いますが、「異文化に触れたい」「グローバル社会で活躍できる人間になりたい」というのは大きな理由になると思います。ただし、それに加えて現地で専門的な勉強ができるのは、2年生から専修に分かれる文学部での留学の強みだと思います。私にとっての挑戦だったこの留学が、良き人生経験になったことは間違いありません。

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