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文学 中国文学専修

悠久の歴史、広大な国土を誇る中国。
中国の豊かな文学に出会ってみませんか。

中国文学とは

文字通り、中国の文学を対象とした学問です。3000年余りに及ぶ歴史とヨーロッパ全体に匹敵する国土、そして12億の人口を擁する中国。この壮大なスケールを誇る中国の文化に取り組むためには、まずは中国語を読む訓練が必要です。いわゆる読み下しには頼らず、漢字一つ一つの音(ピンイン)を調べて、中国語で発音してみるところから演習の準備は始まります。さまざまな辞書や参考書にあたりながら意味を解釈していく作業は地味ではありますが、漢字の羅列でしかなかったものから立体的な文学イメージを構築できたときの達成感は十分その苦労に報いるものです。神戸大学の中国文学専修では、中国の大学から招いた特任教員による講義が開かれており、学生は現地で第一線に立つ研究者から直接授業を受けることができます。また、古典文学と現代文学の担当教員を1人ずつ配して、学生が自分の興味に従って選んだ研究をサポートする体制をとっています。更に自分の研究テーマだけに閉じこもることなく、さまざまな時代、さまざまなジャンルの生きた中国文化に出会うために、「文学」に限らず、「中国語学」、「中国思想」に関する授業も提供されています。

授業では

授業は大きく講義と演習の2種類に分けられます。2015年度前期、講義では「漢魏晋六朝時代における「文学とは何か」」、「魯迅『吶喊』について」が開講されました。教員が自分の知見を講じる講義に対して、演習とは文献を読むための技術訓練の場であり、学生が主役となって活発な議論をすすめることが求められます。2015年前期は范成大と沈従文を訳読したほか、中国の伝統文化と現代生活との関連について討論する授業が行われました。このほか、学生による論文構想発表があり、構想中の論文について教員は同級生と活発な討論を展開しています。

教員の紹介

教員名 専門分野
教 授   釜谷 武志 古代中世中国文学。漢代から六朝期にかけての、詩と音楽の関係、文学と語りものとの結びつきに、関心を持っています。
准教授   濱田 麻矢 近現代中国文学。女性文学全般に興味を持っていますが、特に1940年代、日中戦争から国共内戦期にかけての小説の諸相に関心を持っています。
特任教授  張 業松 現代文学。現代の散文作品、なかでも魯迅・周作人兄弟、巴金の作品を中心に研究しています。

最近の卒業論文から

  • 「中国古典詩の中の植物のイメージ」
  • 「巴金『激流三部曲』についての一考察」

卒業後は

商社や新聞社などの民間企業に就職して語学力を発揮している人もあれば、コンピュータ関連会社でソフト開発に取り組む人もいます。国語の免許を取得して高校の教師になる卒業生もいましたが、教職の間口が狭くなった今では、公務員試験に挑戦する人が増えています。また、博士課程前期課程に進んでさらに研究を続ける人もたくさんいます。修士号取得後は教育職に挑戦する人、博士課程後期課程に進んで留学を目指す人など、さまざまです。

教員からのメッセージ

書籍だけでなく、ネットや映画、音楽、演劇など、多くの中国語に触れることで、今までの中国語圏へのイメージが大きく変わることと思います。人民共和国はもちろん、台湾や香港、あるいは東南アジア、さらに北米でも中国語を使った文学創作が行われています。中国文学は、深い奥行きと魅力を持った研究対象です。中国語に触れることは小さなスタートですが、そこから先は興味と努力次第でどこまでも進んでいけると思います。

(濱田麻矢)

卒業生からのメッセージ

漢文が好きだからと専攻したのに、受講するうち20世紀文学に興味が移りました。そうすると今度は「リアル」な中国も見たくなり、交換留学で中国に行かせて貰いました。今は新聞社で働いてますが、いつかまた中国に行き、そして今の中国を伝える記事を書きたいものです。近くて遠い国、中国。未だに『三国志』と『論語』ぐらいしか知られていないかもしれませんが、一度扉を開けると魅惑の中国ワールドが待っています。

(弘田恭子 2001年3月卒業 毎日新聞社勤務)

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